イスカでは、雨にも負けず、風にも負けずに山を歩く方々を応援したいという思いで、『雨ニモマケズ 風ニモマケズ』ロゴ入りのパックカバーを販売することとなりました。

◆『雨ニモマケズ』とは?


「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」誰もがどこかで聞いたことがあるフレーズではないでしょうか?
このフレーズは大正〜昭和初期に活躍した童話作家、宮沢賢治の遺品の手帳に書かれていた詩の冒頭の言葉です。この詩は宮沢賢治が生前に発表した作品ではありませんが、ご遺族の意向で世に広く知られることとなりました。現在では宮沢賢治の精神が凝縮された代表作の一つとして取り上げられています。
この詩の前半は
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋(イカ)ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
と書かれており、自然とかかわり自然の中で生きていく人間の姿勢が描かれています。


◆山登りとの共通点


宮沢賢治が生きた大正・昭和初期の農業従事者の生活の厳しさと、現代の私たちが趣味でやっている山登りを同じように取り扱っていいのかはわかりませんが、「自然とかかわり自然の中で生きていく人間」という意味では、山登りにも共通の精神が必要なように思います。
一度山登りを始めてしまうと、途中で雨が降ってきても、風が強くなっても、雪が降っていても、とにかく歩みを止めるわけにはいかない。進むか戻るかどちらの判断になったとしても、とにかく無事に山を下りなければいけない。まさに「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」なのです。
自然現象や天気・天候に対して、文句を言ったり怒ったりしても何も変わらない。それなら雨でも風でも笑って、その状況を楽しみ、すべて受け入れて前に進もう。
このようなことをこの詩を通して宮沢賢治に諭されているように思います。
ところで、宮沢賢治はこの詩の最後の二行で「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」と書いており、これが理想であるけれども、実際にはなかなかこういう風には生きられない、ということを示唆しています。
「雨風に負けてはいけない!」ではなく、「雨にも風にも負けない人に・・・私はなりたい」というところにほっとさせられますね。 詩の最後の最後に宮沢賢治の優しさ、懐の深さが感じられるようになっていて、それが『雨ニモマケズ』が年齢を問わず幅広い世代に受け入れられている所以なのかもしれません。

◆ベーシックパックカバーの特徴


縫い目がなく一枚の生地で作られていて防水性に優れた登山用ザックのレインカバーです。山登り中の雨風に対応できるよう、下記の仕様を標準装備しています。


ゴム製のテープでワンタッチで固定ができ、風によるバタつきを防ぎます。

ザックへの取り付けの締め加減を調節できるゴムコードを締めることで、強風でもカバーが風を孕みにくくなります。またフックでザック本体と連結できるので、突風でカバーだけが飛んでいくこともありません。

カバーの内部に溜まった水の排出用に、底の部分に大きめのグロメットを装備しています。

◆ベーシックデイパックカバーの特徴


リュックサックの肩ひもと連結できるフラップ付と面ファスナー付き。

面ファスナーの内側には滑り止め素材を縫い付けています。

カバーの内部に溜まった水の排出用に、底の部分に大きめのグロメットを装備しています。